建築現場での高所作業。土木現場での機械掘削作業。電線敷設の空中作業。身体を動かして汗を流す職種のスマホには危険がいっぱいです。保護シールを貼っているでしょうが、できることはせいぜい傷の防止。衝撃による破損から本体を守るには完全に役不足です。汚れたり壊したりしやすい現場仕事だからこそ、前後を覆う手帳型カバーがおすすめです。スマホの長所は大きな画面と、直接触れて操作ができること。ほかにもありますが、その2点が大きいです。
しかし長所は短所にもなります。総務省によると、2017年のスマートフォン保有率は60.9%(モバイル端末全体は84.0%)だそうです。どんな職種の人も、ほとんどがスマホで連絡を取り合っています。ビジネスマンや学生が多いでしょうが、汗にまみれる”現場仕事”の男性もかなりの数に登るでしょう。作業現場でのスマホは、汚れやすい過酷な環境下にあります。作業着の胸ポケットに仕舞われて、汗とほこりにまみれている可能性も高いです。何かの拍子で胸に堅いものがぶつかって、スマホ破損するというリスクが、いつでも付きまとっています。スマホに限らず精密機器は、汚れや衝撃に弱い製品です。現場で保護するスマホカバーの役目は、ほかで使われるケースよりも重要となります。求められる条件は、3つほど考えられます。「とにかくスマホを傷めないこと」「取り出しやすいこと」「できればメモなんかも一緒に挟んでおけること」。
スマホケースには3つのタイプがあります。側面をのみを守るバンパー型、背面と側面を守るケース型、そして全面を保護できる手帳型スマホカバーです。現場で一番重要なのは「スマホを傷めない」ことです。本体の保護が不完全バンパー型やケース型には難しい注文なので、手帳型をおすすめします。とはいえ、手帳型にもデメリットは存在します。使うにはカバーを開くステップが必要なこと、やや厚ぼったくなることです。カバーを開く手間は1~2秒ですが、急を要する連絡を入れたいとき、煩わしそうな印象を持つ方がいるかもしれません。ですがそれは杞憂。何度か開け閉めすることで慣れてしまい、気にならなくなる程度の煩わしさです。ケースが厚ぼったくなるのは手帳型の宿命といえます。しかしそれでも、名詞やカードを挟むことが出来る利便性が上回っています。きっと仕事を円滑に運んでくれるはずです。